2020 年 11 月 29 日
ボタフメイロって知ってる?~日本とスペインの繋がり~
Hola!みなさん、こんにちは。
三重県立熊野古道センターで12月5日から2021年1月31日の期間
企画展「聖ヤコブへ続く巡礼の道」が開催されます。
三重県の「熊野古道」と
スペイン北部のバスク自治区にある
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」は
ともに世界遺産に認定されている
信仰の道であるという共通点から
観光や保全などにおいて連携していく覚書を締結しています。
今回その企画展に志摩スペイン村の
ハビエル城博物館の展示品「ボタフメイロ」が
展示されることになりました。
「ボタフメイロ」とは何かご存じでしょうか?
「ボタフメイロ」は、巡礼の目的地であるサンティアゴ大聖堂の巨大な香炉のこと。
ハビエル城博物館に展示しているボタフメイロは、ガリシア州政府から寄贈されました。
振り香炉自体はどこにでもあるのですが、
サンティアゴ大聖堂のボタフメイロは
世界で最も大きな香炉のひとつで、160センチもあります。
儀式の際、この大きな香炉を焚き、
数十メートル上からつるして振り子のように大きく揺らして使う様子はすごい迫力!
園内にはボタフメイロのほかにも
ガリシア州から寄贈されたものがあります。
サンタクルス通りの教会を抜けたところにある小さな石造りの建物。
ガリシア地方で古くから見られる穀物倉庫「オレオ」です。
地面に立てた柱の上に倉庫をのせ、穀物を保存する様式は、
弥生時代の高床式倉庫にそっくり。
穀物を食い荒らすねずみを
倉庫に入れないための「ねずみがえし」があるのも
日本と同じですね!
日本の倉庫との大きな違いは、屋根に飾られた十字架。
倉庫ひとつひとつに十字架が飾られていることからも信仰心の厚さがうかがえます。
ガリシア州はサンティアゴ巡礼の聖地であると同時に、美しい海と緑に囲まれた地域。
複雑に入り組んだリアス式海岸が特徴で
おいしい海の幸がたくさんとれるところが
志摩スペイン村のある伊勢志摩とも良く似ているんです。
日本とスペインは飛行機で
14時間くらいかかる遠く離れた国ではあるものの、
意外な共通点がありましたね。
志摩スペイン村へ遊びに来た際も、ぜひスペインの歴史や文化に触れてください♪