志摩スペイン村

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2024 年 5 月 7 日
フラメンコショー「オペラ・プリマ」の魅力

Hola!みなさん、こんにちは。

志摩スペイン村では日本にいながら、まさに本場スペインの臨場感を体感できるフラメンコショーをお楽しみいただけます。

今日のブログではフラメンコショー「オペラ・プリマ」の魅力をご紹介!

メインビジュアル(トリミング)

 

今回のショーの演出・振付を担当しているのはスペイン舞台芸術の世界で高い評価を得ているダニエル・ドーニャ。

テーマはフラメンコの過去と現在そして未来へのつながりとなっています。

フラメンコが始まった19世紀のレパートリーで歌やギター、踊りも原始的なスタイルをベースとし、今までのフラメンコショーのなかでも特にシンプルな色彩で出演者の踊りや表情をありのまま感じることができます。

 

ショーは4つのシーンで構成されています。

オープニングは「伝統と革新」をテーマに、フラメンコのルーツと伝統に基づき、進化する様々なスタイルのフラメンコを表現しています。

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ギターの音が響く中、スモークとシルエットで始まり、そしてスポットライトの中で迫力ある足さばきサパテアードへ、歌も入り音も少しづつ盛り上がっていきます。

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フラメンコの様々な時代の曲種や踊りを取り入れており、最初のシーンなのに、たくさんの要素が詰まっていて、既に息をのんでしまう迫力と美しさです。

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2つ目のシーンは「カフェ・カンタンテ」。

もともと居酒屋の中庭などで演じられていたフラメンコ。

掛け声や曲も最も古い時代のものとなっており、中には闘牛の様々な技を模した動きを取り入れています。

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今日のフラメンコは、スペインの古典舞踊「ボレラ」とヒターノ(スペインにおけるロマ。いわゆるジプシー)の音楽が混ざり合い発展してきたという歴史があります。

今回のフラメンコショーの大きな特徴であるバレエのような踊りは、フラメンコの起源である「ボレラ」の文化を守りたいという演出家の思いが込められています。

 

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またこのシーンでは、ショールといった女性ダンサーには欠かせない小物やカスタネット、タンバリンも加わり、さまざまなフラメンコの魅力もお楽しみいただけます。

 

そして3つ目のシーン「カラコレス」。

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裾の長いバタ・デ・コラという衣装に身を包んだ女性のダイナミックな踊りと、2人の男性による求愛のゲームとも言える踊りの展開です。

扇と長いスカートを使った優雅な踊りに目が釘付けに。

 

最後のシーン「サンブラ」は、より多様性を取りこんだ新しい流れを表現。

照明の演出も加わり、とても印象的で美しい場面です。

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その日のダンサーの気持ちやアドリブによって毎日少しずつ違った表情や踊りを楽しめます。

 

そして、静かに一人で踊った後は、全員が登場しにぎやかに!

ノリのいい曲調になり、フィナーレへと盛り上がっていきます!

男女のやり取りなどにもご注目ください。

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伝統と近代、また大衆的なものと前衛的なもの、流行なジャンルなものまで、あらゆるものを取り込み19世紀から20世紀の二つの時代を表しています。

 

迫力と様々な表情、同調された脚踏み、出演者のカッコよさなど虜になることはほぼ必然で、幕は閉まっても皆さまの前にはフラメンコの新しい未来へと続くドアが開け放たれています。

この幻想的で、また映画のワンシーンのような舞台の余韻に酔いしれることでしょう。

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初めてフラメンコを観ていただく方、これまでにフラメンコを観たことのある方、全ての方に今までにないここでしかないオリジナルのフラメンコとなっており、きっとフラメンコの魅力を上書きするでしょう!

上演後は無料フォトセッション(出演者のみ撮影)もありますので、ぜひ記念の一枚を撮影してくださいね。

30周年の志摩スペイン村で、まだ味わったことのない新しいフラメンコの魅力をお楽しみください。

詳細はこちら

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2023 年 3 月 10 日
新フラメンコショー「レガード」へ込めた思い

Hola!みなさん、こんにちは。

新フラメンコショー「レガード」の上演が先月からスタートしました。

タイトルの「Legado(レガード)」はスペイン語で「遺産」という意味です。

新フラメンコショーメイン画像

今回のショーでは、2つの焦点から「レガード」を描いています。

1つ目は古くから現代に至るまでのフラメンコの歴史を、様々な踊りで表現しています。

2つ目は長きに渡ってフラメンコショーの振付師として活躍した故“ホセ・バリオス“に音楽、振付で敬意を表しています。

 

まずフラメンコの歴史としては、衣裳からもフラメンコの歴史を感じることができます。

フラメンコ女性ダンサーの衣裳は昔、農家で働く女性たちが着ていた衣裳が由来となっており、今回のショーでは地味な色から始まり、だんだん明るい色の衣裳になることでも時代の変化を表しています。

 

それでは、それぞれのシーンを詳しく見ていきましょう。

 

第1景:ORIGEN(起源)

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宗教や生活習慣の違いから迫害を受けていた民族の嘆きや苦しみを歌で表現したものが起源と言われるフラメンコ。

その思いを力強いサパテアードで表現します。

このシーンの舞台の左右にある壁には、昔のフラメンコイベントのポスターが貼られています。

 

第2景:RAI’Z(根幹)

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その後フラメンコは、サパテアードにギターやカスタネットが加わり、スペイン全土へと広まっていきます。

 

喜びや愛情など踊りの表現の幅が広がり、現代フラメンコの根幹が形作られます。

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第3景:OPERA FLAMENCA(オペラ フラメンカ)

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19世紀、南米へと広まり陽気で魅惑的なエッセンスを吸収したフラメンコは、更にその枝葉を広げていきます。

第3景では曲調や踊りの変化にご注目ください。

 

第4景:TABLAO(タブラオ)

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現在では、食事をしながら舞台を楽しむ「タブラオ」がフラメンコ鑑賞の主流です。

観客は間近で繰り広げられる歌と演奏と踊りの迫力に魅了されます。

 

マントン(ショール)やバタデコーラ(裾の長いスカート)等で彩られた「現代」のフラメンコを体感してください。

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第5景:TRIBUTO(トリビュート)

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親から子へ、師から弟子へと伝えられていく「遺産」としてのフラメンコ。

ここ志摩スペイン村で受け継がれてきたリズムや踊りを、本作オリジナルの歌詞に乗せて表現します。

 

冒頭で、ホセ・バリオスへの敬意を表していると述べましたが、彼はスペインフラメンコ界を代表する偉大なダンサー兼振付師であり、2005年の「フラメンコ-フラメンコ」から志摩スペイン村のフラメンコショーの演出と振付を担当してくれていました。

ホセバリオスさん

 

ホセを継ぎ、今回のショーの演出・振付・構成を担当したのはベゴーニャ・ラモス。

彼女は長年、この志摩スペイン村の舞台で踊ってきたフラメンコダンサーの一人です。

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道具や振付けの一部は、歴代のショーで使われた思い出の詰まった物も使用しています。

 

そして、最後のシーンの歌詞はベゴーニャ自ら作詞し、ホセ・バリオスへの熱い思いを綴っています。

その中の歌詞の一部をご紹介します。

 

「離れていても、忘れないで。

あなたが残してくれたものは、心の奥にいつもあること。

きっと今年のシーズンも、みんなの事を見守ってくれてる。あの遠い空から。」

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歴史や思いが詰まったフラメンコショー「レガード」をぜひご覧ください!

 

・上演時間 25分

・上演場所 カルメンホール

・料金 500円※当日予約制、2歳以下は無料

フラメンコショーの詳細はこちら

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2022 年 3 月 8 日
フラメンコを楽しもう!

Hola!みなさん、こんにちは。

現在、カルメンホールでは「フラメンコパフォーマンス」を上演しています。

 

フラメンコがお好きな方はもちろん、はじめて見るという方も気軽にご覧いただけます。

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はじめて見る方が特に圧倒されるのが、力強い足のステップではないでしょうか。

会場中に響き渡るリズムがとても魅力的ですよね。

サパテアードといい、靴で床を踏み鳴らし、リズムを奏でています。

 

踊りにさらに深みが増す「フラメンコお馴染みの道具たち」にもご注目ください。

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まずは、女性ダンサーの華麗なマントン(華やかな刺繍を施した四角いショール)さばき。

身体に巻き付けたり、大きく回転させたりしながら、美しく舞い踊ります。

 

軽やかで温かみのある音色を響かせるパリージョ(カスタネット)。

とても心地よいリズムを奏でます。

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ほかにもアバニコ(扇)や

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カホン(箱型の打楽器)などが登場し、フラメンコのいろんな魅力を楽しめます。

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ぜひ皆さんのお気に入りのシーンを見つけてください♪

 

私のお気に入りは、最後のシーン!

ルンバの軽快なリズムにのって踊ります。

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見ているだけで楽しい気分になるシーンです。

とてもかっこいいソロパートもあります!

皆さんも手拍子で参加して一緒に盛り上がってくださいね!

 

「フラメンコパフォーマンス」は鑑賞無料です。

ぜひ本場スペインの臨場感あふれるフラメンコをお楽しみください!

 

【上演場所】カルメンホール

【上演時間】約20分間(1日2回)

【鑑賞料】無料(自由席。座席には限りがあります。)※4/29(金・祝)より当日予約制、有料(3 歳以上は 200 円)となります。

※感染対策としてマスク着用と消毒のご協力をお願いしております。

※急遽、公演の中止や内容を変更する場合がございます。あしからずご了承ください。

2021 年 11 月 15 日
フラメンコショー「クラシコス」まもなくフィナーレ!

Hola! みなさん、こんにちは!

フラメンコショー「クラシコス」とストリートミュージカル「バイレ・デル・カピタン~ダンスフェスタの主役はキミだ!~」は、今月末11月30日(火)でフィナーレを迎えます。

今回は「クラシコス」の思い出を振り返りたいと思います。

 

このショーは2020年に上演がはじまり、これまでたくさんの方々にご覧いただきました。

また、2020年に急逝した演出家ホセ・バリオスさんの遺作となりました。

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クラシコとはスペイン語で「クラシック(古典)」。

1950年代の映画やクラシック音楽など、さまざまな「クラシコ」を現代風にアレンジしてお届けしています。

 

フラメンコらしい華やかなシーンはもちろん

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ダンサーたちの熱い踊りと照明などが合わさった迫力あるシーンもたくさん!

みなさんはどのシーンがお気に入りでしょうか?

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わたしが特に印象に残っているのは、男性ダンサーがマントン(ショール)を使って力強く踊る姿や

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嵐のように激しく降り注ぐバイオリンの音楽と、激しいサパテアード(足のステップ)のシーン!

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そしてミュージカル映画「雨に唄えば」のおなじみの曲で踊るシーンも♪

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雨の降るステージを軽やかに躍動するダンサーが、ショーのフィナーレを明るく盛り上げ、とてもハッピーな気持ちになります☆彡

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いかがでしたか?

最終日の11月30日まで迫力あるステージをお届けします!

ぜひご覧ください!

 

フラメンコショーの詳細はこちら

※現在、新型コロナウィルスの影響により、座席数を減らしています。ご覧になられる方は、早めのご予約をお願いいたします。

※より多くのお客様にご鑑賞いただけるよう、土、日、祝日、11月29日(月)、11月30日(火)はお一人様1日1公演のみのご予約とさせていただきます。あらかじめご了承ください。

※12月1日(水)~2022年1月10日(月・祝)の期間は、カンブロン劇場にて「クラシコス・ザ・フィルム」と写真展「クラシコス・フォトメモーリア」をお楽しみいただけます。

2021 年 5 月 24 日
雨に踊れば♪

Hola!みなさん、こんにちは。

 

東海地方は例年より早く梅雨入りしましたね。

雨といえば、フラメンコショー「クラシコス」では、ミュージカル映画「雨に唄えば」のおなじみの曲「Singing’in the rain」をフラメンコアレンジで踊っています。

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ダンサーたちがこの曲に乗せて軽やかに踊る姿を見ていると、雨のシーンなのに、とっても晴れやかな気持ちになります。

 

ミュージカル映画では、主人公ドン・ロックウッドがキャシー・セルデンとの恋にハッピーな気持ちになり、土砂降りの中、傘もささずに幸せそうな表情で歌い踊ります。

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ダンサーたちも主人公ドンのように、レインコートと帽子を身につけ傘を持ち、雨の降るステージを軽やかに躍動します。

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いつもは裾の長いスカートで踊っている女性ダンサーも、この場面ではパンツルック!

とてもかっこいいです!

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会場に心地よく響く足のステップ(サパテアード)は、まるで雨音や主人公が踊ったタップダンスのよう。

さらに、照明でも雨や雷を表現しています。

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気分が沈みがちな雨の日も、エネルギーあふれる踊りを見れば、心にかかった雲が晴れ、明るい気持ちになること間違いなし♪

フラメンコショー「クラシコス」は11月30日(火)までカルメンホールで上演しています。

ぜひご覧ください!

 

フラメンコショー「クラシコス」の詳細はこちら

【料  金】400円(2021年5月現在) ※2歳以下は無料

【上演時間】約25分

【上演場所】カルメンホール

※当日カルメンホールにて受付いたします。(座席は先着順とさせていただきます。)